No.85 乳がん

2019年10月1日

先日上皇后様も手術を受けられた乳がん。乳がんは、かつては欧米人に多いとされていましたが、ライフスタイルの変化などから近年日本女性にも急増してきました。今やその発症率は12人に1人と言われています。
乳がんは20代から発生を認め、40代後半から50代前半でピークを迎えます。

乳がんの発生には、遺伝的要因と環境的要因があり、それらの要因にあてはます人はよりかかりやすい状況にあると言われています。
例えば、糖尿病の持病がある、乳腺濃度が高い、初経年齢が早い、家系内に乳がんや卵巣がんにかかった人がいる等があげられます。

そこで大切になってくるのは、やはり検診です。

乳がん検診には、視触診、マンモグラフィ検診、超音波検診があります。
「マンモグラフィ検診は痛い」という印象がありますが、最近では3Dマンモグラフィというものがあり、こちらの機械ですと圧迫を少なくして撮影するため、痛みも軽減されるようになったそうです。そして、日本人に多いとされている高密度乳腺にも有効とも言われています。

諸外国に比べ、乳がんでの日本の死亡率はまだ低い方ではありますが年々増加しています。その反面罹患率の高い欧米では、死亡率はどんどん下がってきています。その背景には、欧米での検診率が70%から80%に対して、日本では34%程度ということも大きな要因と考えられます。

乳がんは早期発見により適切な治療が行われれば、良好な経過が期待できます。しこりなどの自覚症状がある場合は、速やかに受診をしてください。無症状の場合でも乳がん検診により見つかることがありますので、定期的に検診をすることが何よりも重要になってきます。

自分は大丈夫と思わず、特に女性は誰もがかかる病気であることを忘れないように、検診をきちんと受けることを心掛けてください。
 
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