No.82 食中毒

2019年7月3日

今月はこれからの季節注意したい「食中毒」についてです。
Q&A方式でチェックしてみていきたいと思います!


●2018年の統計で食中毒の報告件数が一番多かったのは、次のうちどれでしょうか?
1.ノロウイルス 2.アニサキス 3.カンピロバクター

 

答えは2のアニサキスです。
アニサキスは、サバやサンマなどの内臓にすみ、加工調理の段階で多くは取り除かれますが、気付かずに食べてしまうと、腹痛や嘔吐が生じます。
予防法としては、十分に加熱する(60度で1分間)か1日以上冷凍してから、食べるようにしてください。


●食中毒の危険性が最も高い料理は?
1.しょうが焼き 2.レアステーキ 3.ハンバーグ

 

答えは3のハンバーグです。
家畜は腸に病原性大腸菌を保有することが多く、菌は肉の表面につきます。肉をひく段階で大腸菌が内部に入り込むため、十分に火をを通さないと食中毒を起こす可能性が出てきます。ひき肉を使った料理には特に注意が必要です。


●食中毒の原因となるノロウイルスを食材につけないために効果があるのは?
1.手をアルコールで消毒 2.丁寧に手を洗う

 

答えは2の丁寧に手を洗うです。
ノロウイルスは一般的に消毒用アルコールでは毒消し効果が薄いとされています。丁寧な手洗いをこまめにする方が効果的です。水洗いだけでは効果がなく、石鹸をしっかり泡立て1分間ほどもみ洗いした後、水ですすぐ手洗いを2回繰り返す「二度洗い」が効果的です。

 

皆さん分かりましたでしょうか?


家庭で調理する時は、とくに野菜は生の食肉を扱う前に調理をすませ、肉を触った後の手洗いや消毒を心がけてください。
まな板や包丁などを洗剤でよく洗い、菌を他の食材につけない心がけも大切です。

 

食中毒予防の三カ条は、「食べ物に菌をつけない」「付着した菌を増やさない」「食べ物や調理器具についた菌をやっつける」です。
この三カ条を心がけながら調理をし、食中毒にならないようにしましょう!!

ただし、万が一食中毒が思い当たる時は、すぐに病院を受診してくださいね。