No.67 日本五大桜

2018年4月3日

今月は、「日本三大桜」にプラスした「日本五大桜」をご紹介します!


「日本三大桜」とは、国から天然記念物に指定されている3本の桜のことを指します。長く生命を繋いできた風格や生命力を感じさせる圧巻の桜は、一見の価値ありです。

〇三春滝桜(福島県)
滝のように枝を垂らす鮮やかなベニシダレザクラで、樹齢1000年を超えるといわれています。枝の広がりは東西25m、南北20mあります!
ライトアップも予定されていますので、違った角度で鑑賞できますね。


〇山高神代桜(山梨県)
樹齢約2000年といわれ、樹高は10.3m、目通り幹周約11mもある日本で最古の巨樹。生命のパワーを感じられそうですね。


〇根尾谷淡墨桜(岐阜県)
淡墨桜の名称は、散りぎわに淡い墨を引いたような色になることから名付けられたといわれています。樹齢1500年あまりの巨木は、過去数回にわたる枯死の危機を乗り越え、現在も多くの人の目を楽しませています。


そして五大桜となるのが、

〇石戸蒲ザクラ(埼玉県)
東光寺の境内にある、樹齢800年の銘木。源頼朝の異母弟「蒲冠者」と呼ばれた源範頼の伝説にちなみ、「蒲ザクラ」の名前がついたと言われています。
歴史ロマンを感じる1本です。


〇刈宿の下馬桜(静岡県)
源頼朝が1193年、鎌倉幕府の威信を示すため、富士山麓で薪狩りを行った際に、この桜に馬をつないだことから別名「駒止めの桜」と呼ばれています。樹齢800年を超える日本最古級のヤマザクラです。

 

各地の標本木であるソメイヨシノの寿命は60年と言われているそうで、それに比べると、上記の桜の樹齢がいかに長いかというのがわかるかと思います。

ソメイヨシノは日本人の花見の歴史から見れば、まだ200年に満たないサクラで、サクラ界の新参者といえます。
なぜソメイヨシノが全国的に、しかも急速に広まったのでしょうか?これは明治政府が、今までのサクラの名所にあったヤマザクラを新しく登場したソメイヨシノに植え替えを推奨し、あっという間に全国的に広まったそうです。

 

どちらにしても、樹齢が長い桜もそうではない桜も、私たちの心に染みるのは同じです。
この時期しか味わえない桜の可憐さや雄大さを感じたいものですね!!