No.56 端午の節句

2017年5月1日

もうすぐ5月5日の端午の節句を迎えます。
端午の節句の日には、兜を飾ったり、鯉のぼりを飾ったりしますね。


この端午の節句の由来はご存知ですか?

古代中国ではもともと男女ともにヨモギなど薬草を採る日でした。
それが日本に伝わったのがそもそもの始まり。
さらに、5月5日は旧暦でちょうど田植えの時期。田植えは当時も神聖なもので、この日は田植えを行う「早乙女」という役割の女性が、薬草である菖蒲を屋根にのせた家にこもり、身を清めたといわれています。
ゆったりと過ごしてもらうために、女性を実家に帰す地域もあったそうです。

さらに時代が進み、武家社会になると、尊ばれていた「菖蒲」が武芸をかけた「尚武」に変化。江戸時代以降は、武具などをかざったことから、男の子の誕生と成長を祝う現在の形で定着したそうです。

 

現在は鎧兜が「身体を守る」ものという意味が重視され、交通事故や病気から大切な子どもを守ってくれるようにという願いも込めて飾ります。

鯉のぼりは、江戸時代に町人階層から生まれた節句飾りです。鯉は清流はもちろん、池や沼でも生息できる、非常に生命力の強い魚です。その鯉が急流をさかのぼり、竜門という滝を登ると竜になって天に登るという中国の伝説にちなみ、子どもがどんな環境にも耐え、立派な人になるようにとの立身出世を願い飾られています。


また端午の節句には「柏餅」や「ちまき」をよく食べられます。
これにも意味があり、「柏餅」は子孫繁栄を、「ちまき」は難を避けるという意味があるそうです。

そして余談ですが、鯉のぼりならぬ「くじらのぼり」というものが宮崎県の一部の地域では飾られます。
竹の木に、鯉ではなくくじらの親子が、空を泳ぎます。ご興味のある方は「くじらのぼり」で検索できますので、是非みてください。

 

端午の節句はこどもの日でもあります。
すべてのこども達に、笑顔をあふれる端午の節句であるといいですね。

 

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