日本には「日本三大桜」と言われているものがあります。
「日本三大桜」とは、国から天然記念物に指定されている3本の桜のことを指します。長く生命を繋いできた風格や生命力を感じさせる圧巻の桜は、一見の価値ありです。
〇三春滝桜(福島県)
滝のように枝を垂らす鮮やかなベニシダレザクラで、樹齢1000年を超えるといわれています。枝の広がりは東西25m、南北20mあります。
〇山高神代桜(山梨県)
樹齢約2000年といわれ、樹高は10.3m、目通り幹周約11mもある日本で最古の巨樹。大正時代に国指定天然記念物第1号に指定され、1990年には「新日本名木百選」にも選ばれました。生命のパワーを感じられそうですね。
〇根尾谷淡墨桜(岐阜県)
淡墨桜の名称は、散りぎわに淡い墨を引いたような色になることから名付けられたといわれています。樹齢1500年あまりの巨木は、過去数回にわたる枯死の危機を乗り越え、現在も多くの人の目を楽しませています。
各地の標本木であるソメイヨシノの寿命は60年と言われているそうで、それに比べると、上記の桜の樹齢がいかに長いかというのがわかりますね。
ソメイヨシノは日本人の花見の歴史から見れば、まだ200年に満たないサクラで、サクラ界の新参者とでもいえますね。
どちらにしても、樹齢が長い桜もそうではない桜も、私たちの心に染みるのは同じです。
この時期しか味わえない桜の可憐さや雄大さを感じましょう!