1700年代には、全国で凶作となった他、江戸で伝染病が大流行になり、大勢の人が亡くなってしまいました。そこで八代将軍の徳川吉宗が、悪疫退散祈願と犠牲者の供養のために行ったのが「水神祭」です。
水神祭は、墨田川の川開きに合わせて両国橋周辺で実施され、このときに上がった花火「両国川開き花火」が現在の「墨田川花火大会」のルーツとなりました。これを機に夏の恒例イベントになり、やがて全国でも花火大会が実施されるようになりました。
打ち上げ花火は、火薬によって、球体の「花火玉(はなびだま)」を上空に打ち上げます。
花火玉は、「星(花火の元となる物)」と言われる火薬が陳列され入っている半球体の容器を、頑丈な紙を貼り合わせた「玉川(たまかわ)」で囲っています。
花火玉は、上空で星を飛び散らせるための火薬が中心に仕込まれています。ここから導火線を伝って玉皮を破壊して打ち上げ花火が上がる仕掛けになっています。
打ち上げ花火は、大きく分けると「割物(わりもの)」と「ポカ物」に分類されます。
「割物」は、どこから見ても丸い代表的な花火です。さらに、上空で小さな花火が多数開く「小割物」もあります。
「ポカ物」は、上空で花火玉が二つに割れて星や仕掛けが飛び出す仕掛けで、形や色など多様な表現が可能です。
全国各地で開催される花火大会の中でも、日本を代表する「日本三大花火」と言われている花火大会もあります。
1.全国花火競技大会(大曲の花火)
1910年から100年以上続く歴史と、全国から選ばれた一流の花火師だけが参加できる権威ある花火大会
2.土浦全国花火競技大会(土浦の花火)
1925年から100年近く続く歴史がある花火大会で、秋に開催されます。
3.長岡まつり大花火大会
毎年8月1日~3日の3日間に渡って信濃川を舞台に実施されます。復興と平和への祈願が込められています。
ちなみに、花火はどこから見ても同じだと思いますか?
正解は・・・花火玉は球体のため、360度どこから見ても同じ形です!
とはいえ、ハート型やキャラクター型の花火は、平らな形をしているため、限られた方向からしか本来の形が見えませんが…。
こらからの時期、全国各地で花火大会が開催されます。
弊社がある川口市も、「第3回川口花火大会」が2023年11月11日(土)に開催されます。
人出もかなり多くなっているようですので、ケガと熱中症に十分に注意して、夏の風物詩を楽しんでみてください!(^^)!