今月は、営業担当五十嵐からです。俳句から学ぶお酒のたしなみ方をご紹介します。
分け入っても分け入っても青い山 山頭火
うしろすがたのしぐれてゆくか 山頭火
お酒に溺れ、家を捨て、さすらいの旅から旅に全国を行乞した俳人 山頭火の自由律俳句です。
この漂泊の俳人の自由律俳句が最近再び評価されているとのことです。
型にとらわれない自由な表現が好まれるのもわかるような気がします。
ゆっくり歩かう萩がこぼれる 山頭火
明治15年に生まれ昭和15年に没。泥酔の果てに脳溢血にて生涯を閉じました。
咳をしても一人 放哉
尾崎放哉もやはりさすらいの自由律俳句の俳人。
エリートコースを歩みながら、やがて酒に溺れ、家を捨て、流浪の歳月を過ごし、小豆島で凄絶な死を迎える。明治18年に生まれ、大正15年没。享年41歳。
この二人には共通点がある。自由律俳句の俳人であり、お酒に溺れ身体をぼろぼろにして亡くなったという点である。
この二人の酒は心の中の恐怖を押し殺すため精神を破壊する目的で飲んでいるとしか思えないようなお酒である。
お酒によって人生を台無しにする人がいる。飲酒運転による交通事故。
この時節、送別会や歓迎会とお酒を飲む機会が増える時期・・・。
充分注意してお酒を楽しみたいものです。
私もお酒は嫌いではありません。最近は量を過ごすと記憶が定かでないこともたまにありますが、まあまあ良い酒飲みではないかと思っています。
酒は飲むべし飲むべからず、酒が楽になるか毒になるか。お酒はほどほどにたしなみ、楽しむのが良いかもしれませんね。
この旅、果てもない旅のつくつくぼうし 山頭火